「 女川と夏と向日葵と。 」
wacana
女川町の竹浦漁港で出逢った瞬間です。 津波があり、家族や普通の生活、思い出までもが奪われました。しかし、海と共に行きてきた人たちにとって、それでも海は掛替えのない大切なものなのです。 こちらに初めて訪れたのは、2011年9月です。それから訪れる度に、海への強い想いをそこに住んでいた人達から、感じていました。 海と人との関係、想い、変化、様々ことを悟っているかのように、力強く、それでいて優しく、ただ黙って漁港を見つめていた向日葵にドキッとしました。 きっと、この向日葵から落ちた種が、翌年芽を出すでしょう。そしてまた同じように花をさかせ、漁港を見つめてくれるでしょう。それをまた見に来たい。一瞬の出逢いから、そんな想いにかられた、夏の日でした。