「 雄島の松 」
坂本 登
旧北上川沿いにある住吉神社を訪ねた折、かさ上げされた堤防の下にある小さな島が目に入る。島をよく見ると松の木が横倒しになっていたり、島の護岸も破壊されていたり、石碑などもなぎ倒されている様子を見て驚く。川の中にある住吉公園は無残にも大津波に飲み込まれてしまったことが想像できた。津波に倒された松の木を樹木医など多くの人達によって蘇生させようとする努力の跡が胸を打つ。この松が住吉公園で永く生き続けてもらいたい、この姿を残しておきたいという思いから被写体に取り組む。
旧北上川沿いにある住吉神社を訪ねた折、かさ上げされた堤防の下にある小さな島が目に入る。島をよく見ると松の木が横倒しになっていたり、島の護岸も破壊されていたり、石碑などもなぎ倒されている様子を見て驚く。川の中にある住吉公園は無残にも大津波に飲み込まれてしまったことが想像できた。津波に倒された松の木を樹木医など多くの人達によって蘇生させようとする努力の跡が胸を打つ。この松が住吉公園で永く生き続けてもらいたい、この姿を残しておきたいという思いから被写体に取り組む。