「 痕跡 」
Keianlife
震災から5年目に入った今、復興の槌音は聞こえているようだが、どうもコンクリートの音などが主で喧しい。被災に遭った人たちの心のなかに入った丁寧で優しい槌音がもうそろそろ聞こえてきても良さそうだと思うのに、それらは後まわしになっているようにも感じる。またかつて見慣れ親しんだ風景も、そのまま喪失されて水没のなかに消えていくのか、コンクリートの巨大な護岸に囚われの景色となって眼前から消滅していくのか...。どうも空しい気持ちがしてならない。 そんな感じの風景を表現してみました。