霞む上品山と北上川

作品紹介文

「 霞む上品山と北上川 」

太田 実

梅雨の短い年であったが、今朝は霞んでいた。 季節特有のヤマセだ。北上川はどうなっているだろうか。車を走らせた。 涼風と霞が北上川上流に流れる様に上る。 ふと見上げると山頂に太陽が昇り、下界を照らした。川面が輝き、しじみ船がくっきり浮かんだ。 北上川だけの素晴らしい光景である。