受賞者からのコメント
日本では三陸の海にしかいないと言われている「クチバシカジカ」
3月はちょうど彼らが卵を大事に育て、そこから子どもがハッチアウトしていく時期です。
このときもハッチアウトは見れなかったものの、もうすぐ旅立つ卵を確認することができました。
こうやって毎年受け継がれていく生命をこれからも見届けていける海でありたいです。
審査員からのコメント
クチバシカジカが、自分が産んだ卵を守っています。見られていることを意識していることが、クチバシカジカの目つきから伝わってきますが、それでも自分の体を賭して卵を守っている姿が、健気で可愛いですね。画面内の色合いも美しく、絵としても見栄えのする、素晴らしい生態写真です。
女川町からのコメント
海の中の生き物たちの生態に触れ、女川の豊かさを改めて実感することができる写真だと思います。実に色鮮やかな水中色彩に驚くと同時に、しっかりと卵を守るクチバシカジカの透き通った緑の瞳に引き込まれるようです。これからもさまざまな命を繋ぐ女川であり続けたいと思います。
permanent女川町長賞
「受け継がれていく生命」岸谷 千恵子
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