PHOTO・NO・MAKI FESTIVAL

フォトノマキフェスティバルでは、日本を代表する写真家である立木義浩氏、50年に渡り石巻地域を撮り続け写真集「北上川」を上梓した橋本照嵩氏、世界中の国々を訪れ、海の中から生き物、虹、風景、星空まで、地球全体をフィールドに撮影活動を行っている高砂淳二氏、気鋭の女性写真家田頭真理子氏を迎えワークショップ形式のフォトセッションを実施します。

WORKSHOP REPORT

Session6 「高校生写真講評会と写真談笑」
講師:立木義浩
場所:石巻市立桜坂高等学校
開催:2019年12月14日(土)、15日(日)

写真に対して誠実で、それは人に対しての真摯な姿勢であるということを心から感じることのできる時間を立木氏は今年も届けてくださいました。
高校生写真講評会と写真談笑

宮城県内の高校写真部顧問の先生方と一緒に、今年も続けて立木氏をお迎えできるのは立木氏の震災後の高校生たちと写真への情愛に他ならないと思います。
今回も、11校60名の高校生それぞれがセレクトした写真を持参しての写真講評会は他に例のないものになったのではないかと思っています。
高校生写真講評会と写真談笑
「自分の頭で考えたことを写真に表現する人と、目の前にあるものを世の中に引き抜いてくる人がいるけど、今のうちには両方やったほうがいい是非、やってほしい」と、高校生らしい良さを「プリント」「フレーミング」「演出」など、多視点を意識しながら伸ばしていく具体的なアドバイスが注がれました。

高校生写真講評会と写真談笑
どれもが「この先」を見据えたアドバイス。きっと参加生徒のみなさんには心当たりのあることで、今日の日を終えて、写真の予想もしてなかった可能性や広がりに迷っていたところ、手の届かない何かの部分を、どう学べばよかったか。その場面場面の折にどう判断すればよかったのかが少しイメージできるようになり、これからも街や人を撮り続けていく自信に繋がってくれると思えました。

高校生写真講評会と写真談笑
「写真は意味があっておもしろい。意味がなくてもおもしろい」
繰り返されていたその言葉の意味が一人一人の中で少しずつ見えてきた気がしました。
終盤、立木氏のご提案で急遽初開催された「写真談笑」は生徒の方から自分の写真活動の紹介と共に、立木氏への質問をさせていただきました。
「学生時代はどんな写真を撮っていましたか」「スナップ写真のコツはなんですか」15歳、16歳、17歳の高校生が素直に聞きたいことをまたとない機会に尋ねることができ立木氏と共に和やかなワークショップとなりました。

高校生写真講評会と写真談笑

Session 6)高校生写真講評会と写真談笑

講師:立木義浩

開催:2019年12月14日(土)、15日(日)

場所:石巻市立桜坂高等学校

立木義浩