PHOTO・NO・MAKI FESTIVAL

フォトノマキフェスティバルでは、日本を代表する鉄道写真家中井精也氏、50年以上に亘って石巻地域を撮り続けて写真集「石巻」を出版した橋本照嵩氏、気鋭の女性写真家田頭真理子氏、3名の著名写真家を迎えワークショップ形式のフォトセッションを実施しました。

WORKSHOP REPORT

「Mode de Ishinomaki」公開撮影会
講師 宮原夢画
日時 2015年7月22日(水)

石巻の旧商店街には、さまざまな場所が残っています。古い史跡や建築も商店も趣のある場所が多いのです。私たちには日常となってしまいがちな、街の中の気がつかない彩りのある場所。 その場所を、自身の経験と抜群の才能で見いだすのが今回の講師、宮原夢画さんでした。
宮原さんは、戦前に飾られたタイルの美しさ、ウニをイメージしたであろうビビットなオレンジの壁、古くからつづく楽器屋さんの修理小屋そして、震災を耐え抜いた蔵を私たちの街から見つけ出してその色を発色させてくださいました。

「Mode de ishinomaki 」と題した session3 のワークショップは、モードファッションに身を包んだ女性を、石巻の街で撮影するという企画。このような撮影は通常見ることはできません。今回はプロの仕事現場を生で見てもらうことで、より良い写真のあり方を学び、もっと写真や街やファッションを楽しんでもらいたいと思っています。
今回の目玉の一つは見事、モデルをやりきった石巻の女性達です。今回、東京よりモデルさんにきていただく案もあったのですが、宮原さんの希望で地元の女性たちにモデルをしてもらうことに決まりました。現場をとにかく楽しんでもらいたいし、石巻という街でこういう表現ができるのだという楽しみ方になればと願っていただいたからです。

衣装担当 は STYLIST の相澤樹さん、Hair&Make-Up 市橋由莉香さん
そして撮影は、写真家 宮原夢画さん
朝早くより、準備は始まりました。
モデルの三人は、緊張気味にヘアメイクのスタートです。今回、モデルの一般応募に参加してくれた千葉さんは、「モデルをしてみたい」という夢があったそうです。でもなかなか言えなくて、胸の中にしまったままでした。緊張もいつのまにかほぐれ、気がつけばモデルを楽しんでいる自分がいたそうです。カメラの前では以外と恥ずかしくなかったのだそう。プロの現場の空気がそうさせたのだと思います。 Mode de Ishinomaki
Mode de Ishinomaki
街中での撮影は4カ所。
最初の観慶丸さんの建物は、昭和初期の木造建築で、戦前のデザインタイルの残る貴重な建物です。津波を耐え抜いた力強さは、かつての職人達の威厳をかんじるものです。 Mode de Ishinomaki
Mode de Ishinomaki
Mode de Ishinomaki
面の装飾タイルも、モデルさんとうまく溶け合います。

移動して、サルコヤさん。
ここは、長くおもちゃと楽器を扱うお店です。80歳をこえる店主の大事にしてきたお店。
撮影場所にさせていただいたのは、ピアノ等の修繕室でした。
Mode de Ishinomaki

三カ所目は、海沿いの海鮮が有名なお店でした。特にウニを得意としていたお店なのでウニ色の鮮やかな壁面が印象的でした。
Mode de Ishinomaki
Mode de Ishinomaki
少し遅れての公開になったものの、お待ちいただいた多くの方に見ていただきながら、撮影はスタートしました。モデルがハイエースから出てきたときのざわめきや、撮影が始まった瞬間から興味を持って学ぼうとしておられる方が多くおられました。
宮原さんは、近い距離で参加者と触れ合っておられたり、丁寧に撮影の様子を公開してくださいました。スタイリストの相澤さんや、ヘアメイクの市橋さんが現場に入る緊張感も迫力がありました

Mode de Ishinomaki
最後は、土蔵の前での一枚。
Mode de Ishinomaki
心配していた天気にも恵まれ、約4時間に及ぶ撮影を終えました。

是非にと、お集りいただいた30名以上の参加してくださった皆様、ishinomaki2.0 の皆様をはじめ、モデルを精一杯楽しんで、友達同士になってくれた女性達、なにより地元の皆様のおかげで公開撮影会を行うことができました。
ありがとうございました。
Mode de Ishinomaki

Session 4)「Mode de Ishinomaki」

日時:2015年7月22日(水)講師:宮原夢画

宮原

写真の力で新たな街へ。石巻出身のモデルを写真家宮原夢画さんが公開撮影します。
公開撮影の時間と場所については随時、Facebookにて発表します。ご期待ください。

定員:なし
予約:不要
問い合わせ:0225-25-4953(ISHINOMAKI2.0) hello@pmm-ishinomaki.jp
担当:竹内(くらしのある家プロジェクト実行委員会)

参加費:無料

Session4:申し込み不要