Session1 「石巻の"今"を写すこと」
講師 橋本照嵩
日時 2014年3月1日(土)
場所 石巻ニューゼ2F レジエンスバー
ふるさと石巻の写真を50年撮り続ける橋本氏。
今回のプロジェクトでは石巻出身写真家として参加いただき、1回目のワークショップの講師としてお迎えしています。
橋本さんは自分の中の震災を人を通して、人の表情で表現しています。
震災直後から石巻の"今"を撮ることにこだわってきた彼の写真はその人その人の一瞬にある実相を切り取ってきました。
この日の会場には、地元の方だけでなく、遠方からの参加者含め40人ほど集まりました。
力強い約300枚近くの写真をスライドショーで上映し、橋本氏による丁寧な言葉が添えられました。
写真に写る石巻の方々の目には怒りや悲しみそして喜び、日々を生きることに向合った表情が描かれていました。
その写真を見て参加者の方が流した涙にも命の尊さを感じました。
また、質疑応答では参加者から次々と手が挙がりました。
ある方は、自身被災後、好きな写真を撮るのを辞めていたのですが、
橋本さんの写真を見て孫に残せる写真を撮ろうと思う、と話していただきました。
最後に橋本氏は、街中のお母さんをはじめがみんなが写真を撮り、
会話が始まる写真の街石巻にしましょうと優しくも熱く語られました。
私たちは写真から1年目の表情と2年目の表情の違いに気が付いたとき、また少し石巻の真を写すことの価値を感じました。
写真家橋本氏の写真には石巻の人の強さと被災地の課題を語る何かがあるような気がしてなりません。