Session 3)石巻を支える女性たちとの撮影ワークショップ
講師:宮原夢画
日時:2019年7月15日(月)
フォトノマキフェスティバルでは、日本を代表する写真家である立木義浩氏、50年に渡り石巻地域を撮り続け写真集「北上川」を上梓した橋本照嵩氏、世界中の国々を訪れ、海の中から生き物、虹、風景、星空まで、地球全体をフィールドに撮影活動を行っている高砂淳二氏、気鋭の女性写真家田頭真理子氏を迎えワークショップ形式のフォトセッションを実施します。
復興に関わる職業も集まったボランティアも本当に多種多様でした。壊れた場所を直し泥かきをして片付けることに始まり、商業施設、災害公営住宅の建設を進めること。街が復旧復興していく過程は多くの職業と、たくさんの人の手に担われ、被災された方々の気持ちとともに歩んできたように思います。
今振り返っても街のいたるところに瓦礫がありました。空き地が目立ちはじめ、その場所にシロツメクサが地面を覆い、草木が伸び放題となる時期もありました。やがて、建物や会社、学校が再建され家が増えました。目に見える変化の陰にはいつも人の力があったと実感しています。
復興の原動力が人だからこそ、その人が自分の与えられた場所で精一杯に力を出せるように。1日の疲れが癒されるように。気の知れた仲間と、ときには一人でゆっくり過ごせるように。あはは!と他愛もない話で元気がでて、また明日笑えるように。と多くの人たちに明日へのエネルギーを与えた石巻の女性たちに、宮原氏は今回の撮影ワークショップで光をあてたいとスナックで働くママさんモデルを募集!
「自分たちのちからで街を支えていく」その覚悟すら感じるスナックのママたち11名に集まっていただき、ワークショップは笑顔につつまれて行われました。自身の店も津波の被害にあいながらも、数週間後には店を再開させていたママ。店が半壊したもののすぐに移転し街に関わる人を迎え入れてきたママ。
待っている人のために、今は一人で40年近く営業を続けるママ。それぞれの想いを語るなか宮原氏の撮影ワークショップで、愛らしくて誇らしい彼女たちのいい表情と自信を引き出してくださいました。
彼女たちが支えた多くの人達が今日も復興に関わっています。
講師:宮原夢画
日時:2019年7月15日(月)