PHOTO・NO・MAKI FESTIVAL

フォトノマキフェスティバルでは、日本を代表する写真家である立木義浩氏、50年に渡り石巻地域を撮り続け写真集「北上川」を上梓した橋本照嵩氏、世界中の国々を訪れ、海の中から生き物、虹、風景、星空まで、地球全体をフィールドに撮影活動を行っている高砂淳二氏、気鋭の女性写真家田頭真理子氏を迎えワークショップ形式のフォトセッションを実施します。

WORKSHOP REPORT

Session2 「高校生写真講評会!」
講師:立木義浩

とにかく感じるままに撮ること

ワークショップ
ゆっくりと冬が訪れる2018年。 立木氏が高校生との写真撮影会に赴いてくださったこの日、石巻に初雪が降りました。 写真撮影会の実施は、3年ぶり。例年は写真講評会の開催なので、めったに撮影風景を間近に見れる機会はありません。参加高校生のみなさんは中瀬公園に集合し、代表の生徒さんが挨拶をしてくれました。立木氏は「うまく上手に撮影しようとせずに、感じるままに撮影してみよう。」と生徒さんに話しかけてくださいました。 ここ最近、北上川の河口の防潮堤や護岸工事が進み、見慣れない風景が街中にできてきました。毎日を過ごしていると進んで行く工事に気がつかないことも多いのですが、思いを馳せてみると街の様子は新しい建物や防潮堤の建設により、以前と違う表情を見せています。そんな何気ない瞬間に、「あっと驚く撮影ポイント」を見つけてゆく立木氏と一緒に石ノ森萬画館から内海橋を渡り、青空の下、街中を気の向くまま、感じるままに歩きました。
高校生たちは、立木氏の撮影の様子を間近にみて何を感じたのでしょうか。食らいつくように撮影について歩く生徒さんたちにはこれからも「今の石巻」を撮り続けて欲しいと願います。

ワークショップ
翌日の写真講評会では、毎年主体的に動いてくれる生徒さんが会場作りやポスター貼りを快く手伝ってくれます。講評においては自分の思いをきちんと声にだして伝える姿は緊張感も大きいかと思いますが、立木氏は2011年以降変わることなく常に宮城県の高校生たちに「撮ること」と「人間として感じること」の大切さを伝え続けてくださいます。

ワークショップ
58名の参加高校生の写真を一枚ずつ丁寧に、見て、それぞれ講評くださった中で「内面は写らない」「3次元を2次元の世界に表現しよう」と何度も声をかけられた生徒たち。来年彼らがどんな写真を撮るか楽しみでなりません。

ワークショップ

Session 2)「高校生写真講評会!」

講師:立木義浩

日時:2018年12月8日(土)、9日(日)

場所:石巻市立桜坂高校

共催:宮城県高等学校文化連盟写真専門部

立木義浩