PHOTO・NO・MAKI FESTIVAL

フォトノマキフェスティバルでは、日本を代表する写真家である立木義浩氏、50年以上に亘って石巻地域を撮り続けて写真集「石巻」を出版した橋本照嵩氏、世界中の国々を訪れ、海の中から生き物、虹、風景、星空まで、地球全体をフィールドに撮影活動を行っている高砂淳二氏、エディトリアル、気鋭の女性写真家田頭真理子氏の4名の著名写真家を迎えワークショップ形式のフォトセッションを実施しました。

WORKSHOP REPORT

Session4 「お母さんのための携帯写真教室!in 黄金浜ちびっこ遊び場」
講師:橋本照嵩

「最高だ!」

毎年、受賞写真が目立つ「お母さんのための携帯写真教室」が、今年は渡波で開かれました。渡波は、石巻駅から20分ほど離れた町で、昭和の初めには塩田があり、海苔を干す風景が広がり、海の近くにたくさんの家が建ち漁師の生業があったエリアです。震災では、津波の被害も大きく残りましたが、仮設から戻り家を再建した方も多くおられます。

ここに、震災後に作られた子どもたちの遊び場があります。毎週 子供達と一緒に母娘が集い、お話しを楽しんだり、遊んだりしながら時間を過ごしています。今回は、10人の母娘に参加していただきました。
お母さんのための携帯電話教室の様子

最初に、橋本氏が携帯写真の魅力についてお話ししてくださいました。
命のエネルギーが毎日の日常に溢れ他のだれも撮ることのできない写真。それが、この「おかあさんのための携帯写真教室」からは見ることができます。その魅力に橋本氏も毎年感動の連続なのです。
お母さんのための携帯電話教室の様子
各自で 写真を選ぶ時間を設けました。写真をみて思い出や成長を懐かしむ場面。また 写真が会話を広げ、明るい笑い声を室内にひびかせていました。
お母さんのための携帯電話教室の様子

選んだ写真を一人ずつ橋本氏に見ていただき 写真のコツを教えていただきました。構図や背景の良し悪し。ご本人も気がつかない写真の良さを発見できたことが、また今日から撮影する楽しさにつながったようです。
「とにかくたくさんの写真を撮ってください。」とアドバイス。
お母さんのための携帯電話教室の様子

今回も大胆で、力強く、溢れる命と、母娘の絆を感じる写真がたくさん発見されました。集まった未就学のこどもたちは、震災を経験はしておりません。ですが、幼子を抱き、笑顔いっぱいに動き回る母の姿をみて この町で育つ子どもたちが作る未来に期待してやみません。
お母さんのための携帯電話教室の様子

Session 4)「お母さんのための携帯写真教室!in 黄金浜ちびっこ遊び場」

講師:橋本照嵩

日時:2017年10月20日(金)

橋本照嵩

石巻出身で石巻を撮り続ける写真家 橋本照嵩氏によるお母さんを対象にした携帯電話での撮影教室。今まで撮影された写真を見せていただきながらアドバイスをします。その後は実際に撮影のポイントと、セレクト作業のアドバイスも行います。

時間:10時00分〜13時00分
集合場所:黄金浜ちびっこ遊び場
参加費:無料
参加者:15名